jerremyのブログ

ーービートルズ大好き人間ーー60年代、70年代ロックの事、落語や漫画の事などをつれづれなるままに

解散前後のジョン

前回の続きをもう少し語らせて下さい。

映画 ”Let it Be” の頃の私はまだ高校1年生。
あの年齢の女の子から見るとオノ・ヨーコはものすごいオバサンでした。(今考えると37歳なんて若い)
髪の毛もじゃもじゃだし、可愛くないし、魔女みたいだと・・・。
せっかくビートルズ見に来ているのにジョンにぴったり貼りついて、邪魔でイヤでした。
当時の多くのビートルズファンの正直な感情だったと思います。
なぜあんな人をジョンは好きになったのか、到底理解できずにただ腹をたてていました。

今でも、ジョンを私物化して、CDにもDVDにも出ずっぱりで前面に出てくるヨーコにはあまり良い印象は持っていませんが、
なぜジョンが惹かれたのか~~という事は一定の理解ができたという状態です。
それは前回の記事に書きました。
それともう少し、個人的な感想ですがこんな風に考えてみました。

ジョンは常識を破っていく存在のように思われているけど、
若いころは割と古くさい「男はこうあるべき」的なマッチョ思想にとらわれていたと思うんです。
その時代の男としてはあたりまえだったでしょう。
あの世代はまだまだ、男は涙を見せたり女に甘えたりするのはものすごくかっこ悪いと思われていました。
イギリスでもきっと同じですよ。
若いころに恋愛したシンシアの前ではカッコつけてたと思うんです。

ジョンは幼少期に親に充分甘えさせてもらえなかったから心の奥底では「甘えられる存在」を渇望していたんじゃないかな。
異常に嫉妬深いところがあったのも、見捨てられ不安の表れかとも思えるし。

ジョンはヨーコに出会ったことで、そういう奥底にある葛藤を解放することができたのではないでしょうか?
プライマリースクリームもその一つでしょう。
『ジョンの魂』の曲はどれも、ビートルズでいる時に発表した曲とは全く違う、心情吐露と言える曲ばかりです。
一皮むけたような感じですね。

曲としてはビートルズの初期の曲が一番好きですが、イマジン以降の心の琴線に触れるような優しい曲も大好きです。
そういうふうに変化していくジョンをずっと見ていたかったです。
リンゴの歌うgrow old along with me 胸に染みますね~。