jerremyのブログ

ーービートルズ大好き人間ーー60年代、70年代ロックの事、落語や漫画の事などをつれづれなるままに

やっと見てきました!映画「イエスタデイ」

暮れも押し詰まってからちょっと東京に用事があったので、無理矢理時間を作って「イエスタデイ」見てきました。
31日は忙しくてブログ更新できなかったので去年の事になってしまいましたが。

おもしろかったし、ビートルズの曲を聴いていれば幸せな人間にはそれだけで「星4つ」
主人公の俳優さんはほんと歌がうまいですね。それにあのなんともいえずダサい、容貌に魅力が無く自信が持てない感じ、ぴったりでした。
曲を思い出すシーンは笑っちゃいましたが、私の方がスラスラと出てくるので、スタッフになって手伝ってあげたいわ、などと思いながら見てました。
なにしろ小学校5年生の時にほとんどの曲を一生懸命書き写しながら覚えたので(まだコピーなんてありません)今でもだいたい口をついて出てきますね。

楽しさについてはハテナ仲間のお3方が充分語ってくださっているのでほとんど付け加える事はありませんが、私は気になった部分について書くことにします。

一つは発表する曲の時系列がでたらめなのがちょっと。
だって、曲というのは作者の成長にしたがって変わって行くものでしょう?
初期の曲は割と単純なラブソングが多く、アレンジも粗削りでパワフル。
そこからだんだん成長し、いろいろ機材の使い方も覚え、経験を積んだから作れる老成した曲があり。
解散直前の頃にはビートルズの歩いた道を振り返るような気持ちがあってこそのTwo of usやThe long and widing roadだし
悩みが深くなってLet it beができた、という時間の流れがあるわけですよ。
それを無視していきなり初期の曲にまじって後期の曲が出てきたりするので、その辺がすごく違和感があって、気になりました。

それと、まあ曲を思い出せるのは彼だけなので曲作りに関してはいいんですが、なぜバンドを組まないんだ。
それにファッション。一人だけ前に立って派手な色のスーツっていうのはあまりにもビートルズ的じゃなさ過ぎる。あれじゃプリンスだろ~?と思いました。

それからもう一つ、個人的な不満としてはポールの曲ばかり多すぎる(笑)。
Yesterdayに始まってHey Judeだって、Let it beだってポールの一人で作った曲でしょ?
初期の曲でもI saw her standing thereだったしね。監督はポールファンなのかな?
でもまあ年取ったジョンを登場させたので許すとするか。

あの場面はやはりジーンと来ました。生きていれば78歳なのね・・・涙腺崩壊はしませんが(笑)。
ほんとにジョンがそのまま年取ったような人でびっくりでした。
ジョンはもっとアクが強くイヤミなじいさんだったかな?いや、それともすっかりそういう部分が抜けて穏やかな老人になっていたかな?

映画の終わりのクレジットの時に本物のHey Judeが聴けたのはうれしかった。
やっぱり偽物の歌う曲ばかりではなんとなく欲求不満がありましたものね。

ちょっと付け足し編集:
多分映画館で見ることはもうできないと思いますが、船乗りジョンにもう一度会いたくて、なんだか切なくなりました。
DVDになるのを待つことにします。