jerremyのブログ

ーービートルズ大好き人間ーー60年代、70年代ロックの事、落語や漫画の事などをつれづれなるままに

今の日本は「陽だまりの樹(き)」だろうか?

手塚治虫の晩年の作品に「陽だまりの樹(き)」というマンガがある。手塚治虫本人の曽祖父・良仙の一家から見た幕末期の日本の姿を描いている。良仙は(府中藩松平播磨守の侍医であった。

私は説明が下手なのでwikiの解説を引用すると

ーー幕末期の日本を舞台に、当時の開国、西洋文明と西洋人の流入からやがて続く倒幕、そして戊辰戦争という時代の流れの上で、対照的だが友情で結ばれた男の人生を綿密に構成されたストーリーで描いているーーとある

題名の「陽だまりの樹」は、幕府の内部は慣習に囚われた門閥で占められて腐敗している事から主人公の侍だったかその先生だったかが「江戸幕府は外から見ればりっぱな大木に見えても、シロアリ等々の虫によって中身が腐って今にも倒れかけている陽だまりの樹だ・・・」と嘆くのだ。



昨今のオリンピックのグダグダぶりや、コロナの対応の無能ぶり、政府高官の国民をバカにした対応ぶりなどを見ていると、どうしてもこの「陽だまりの樹」という言葉を思い出してしまう。

この日本、戦後復興して世界第三位の経済大国になり、外から見るとインフラも整っているし町も綺麗だし、豊かに見えるけれど。
今はぬくぬくと陽だまりに安穏としている大木・・・中身は腐って穴だらけのスカスカなのではないか?今にもメリメリと音をたてて倒れてしまうのではないか?
などと心配になってしまう。



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