jerremyのブログ

ーービートルズ大好き人間ーー60年代、70年代ロックの事、落語や漫画の事などをつれづれなるままに

俺たちに必要なのは仕事じゃない。生きる目的だろう?

ーーサブタイトルーーStrawberryFields Forever

アメリカンドラマの登場人物のふとした言葉に妙にズキンと来た。

生きる目的、生きる意味、10代の頃は必死でそれを探し求めていたな、そういえば。
15ー16才くらいの時に大人の意識を持ち始めてから、毎日のように真剣に考えていた。

クラスメートは子供っぽくてお話にならなかったし、周りの大人達に訊いてもまあ当たり前の答えしか返ってこない。
年の離れた兄はもう社会人になっていて、真面目に仕事に通っていた。
「毎日仕事に行っていて面白いか?」と訊くと
「仕事というものは面白いからやるってもんじゃないんだよ」と憮然として答えた。

人類の発展に貢献するためだという人、お金を儲けるのが目的という人も居るだろう。

意味が見いだせない中、朝起きるのも辛かったし、毎日退屈な授業にでるのもイヤだったし、社会に出れば、どうも仕事というものは大概つまらなそうだと思った。
ただ生きているというためだけに毎日イヤなことを我慢しなければいけないなら生きていたくないな、とまで思い詰めていた。
「生きているのに意味ってあるの?」と母に訊いたら「そんなこと考えるもんじゃありません」と叱られた。


大概の大人は生きる糧を得るためにただ働き、それが無ければ考える時間さえ作れないのだが。
当時はそれがわからないので学校に行くことがばかばかしく感じたり、周りのすべての大人を軽蔑したりした。
今では思い出せないが、例えようもない虚しさを感じていた。「この世に意味なんて無い」と思って。

特別な理由なしに若者が自殺すると、「若いのになぜ?」と大人達は言うが、私にはわからないでもない。
若いからこそ死ぬんだよ。真剣に生きる意味を考えすぎて答えを見いだせなくて絶望するから。
年取ったら感性が鈍くなるのでそういう悩みが心を突き刺す事は無くなるんだよ。

やがて私は絵を描くようになり、描いている時だけはその虚しさから解放されるので、仕事が絵を描くことならいいなと思うようになった。

そうこうしているうちに自分も目先の事を決めてこなしていかないとならない時期に突入して行ったわけで。
つまり大人になって、哲学する余裕も無くなってしまって、日々に追われて過ごすようになった。
その中には楽しみもあり、人とのつながりの中でいろいろな意味を見いだすようになり、それでいいのかもしれないと思うが。

時々はた、と考える。今の私にとって生きる目的は、意味は?と。

そういう時に心の中にきこえてくる歌が

Living is easy with eyes close,
misunderstanding all you see~~
it's getting hard tobe someone
But it all works out
It doesn’t matter much to me
~~

”Strawberry Fields forever” 一番好きな曲の中の一つです

<補足>
実際には:仕事が絵を描くことならいいなと思うようになった。
~のではなくて
絵を描いていられる間は生きていてもいいなと思うようになったのです。できなくなったらその時生き続けるかどうか決めようと。
まあその頃は親のすねをかじっていた身分なのでそれができたし(しかたなく学校にも行っていたし。勉強はどちらかといえばできる方でした)
大学は紆余曲折あって省きますが、就職というのはしないでアルバイトで短期間会社勤めをした時期、それから結婚してあれこれやりながら今に至るまで
なんとかかんとか絵を描く時間は確保できてますのでまだ生きてます(笑)