jerremyのブログ

ーービートルズ大好き人間ーー60年代、70年代ロックの事、落語や漫画の事などをつれづれなるままに

リンゴ・スターのニュー・アルバム『ホワッツ・マイ・ネイム』から「Glow Old With Me」が公開されました!によせて

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>smokyさんの「かぶとむし日記」のレスの中に
メイ・パンとシンシアの名前が出てきたので、久しぶりに語ってみたくなりました。

一昨年くらいだったか「ビートルズから始まる」という小林克也のラジオ番組を聴いていました。
デビューからのいろいろ裏話も聞けるし、同時代の音楽などが出てきて楽しい番組でした。
そして番組が進み、ビートルズ解散前後のヨーコの存在が語られ、シンシアの手記(聞き書きでしょうか)を紹介する特集がしばらく続きました。

私は常々、シンシアに対するジョンの態度だけは許せないと思っていて、シンシアの留守の間にヨーコが家に泊まっていて、旅行から帰ったシンシアと鉢合わせするくだりでは辛すぎて聴いていられないくらいでした。

シンシアの立場から見ると、ヨーコは得体の知れない悪魔のごとき女性だったでしょうね。

でもあの時期のジョンは音楽的にも行き詰まっているような感じだったし、ビートルズのバンドとしても限界に来ていて、いろいろともがいていたんだと思います。
それなのにシンシアの手記から感じるのは、彼女は子供達やいとこ達(友人?)と楽しむことばかり考えていて、そこにジョンを参加させようという気持ちしか無くて、まるでわかっていない。

離れていくジョン、それに対する感じ方も行動も、あまりにも平凡な嫉妬するただの主婦。
かわいそうになるほどで、あれではヨーコにたちうちできるわけがない。


ヨーコはジョンのファンとしてはイヤだったんですが、冷静に見てみると芸術家としては評価できます。
若い頃、まだまだ戦後の感情をひきずっている人も多い時期のアメリカで、東洋人、敵国の日本人、さらに女性として蔑視されながらの中でパフォーマンスをしていたのはすごいです。
たいした人です。

ヨーコのそういう強いキャラクター、すごさにジョンが惹かれて行ったのも今ではわかる気がします。
でも芸術家同士はぶつかるんですよね。いっしょに暮らすのは苦痛が多かったんじゃないかな。

メイ・パンの存在は知っていましたがあまり詳しくは知りません。
シンシアやジュリアンにとって付き合いやすかったということは、きっとヨーコよりも普通の人の気持ちがわかる人だったのでしょうね。